第6回 クラリベイト 学術シンポジウム

クラリベイト・アナリティクス主催
2018年6月5日(火)10:00 - 17:00(予定) *9:30開場予定

参加申込

第6回 クラリベイト 学術シンポジウム について

クラリベイト・アナリティクスの「学術シンポジウム」は、毎年、最先端のテーマを据えて、分析・ファンディング・支援など様々な角度から研究に携わる皆様に議論を交わしていただく場を創出してまいりました。第6回を迎える本年は、研究者、マネジメント、図書館、研究分析、研究教育など、日本の研究現場に携わり、支援する方々が一堂に会し、最新の動向をご紹介する場として開催致します。

2017年に就任した新CEOアネット・トーマスの中長期的なビジョンの下、Institute for Scientific Information (ISI) が再設立された2018年、クラリベイトの学術支援は重要な節目の年を迎えています。世界の、そして日本の学術コミュニティにおいて、新生ISIを新たな頭脳・心臓部とするクラリベイトは、皆様のパートナーとなり、学術コミュニティ全体に貢献することを新たな使命として活動しています。

本シンポジウムの午前セッションでは、光触媒研究の第一人者である、東京理科大の前学長(現栄誉教授)藤嶋昭先生を基調講演者としてお招きし、日本の研究への提言をいただきます。また海外ゲストからの事例講演も予定しております。

午後は、目的やご興味応じて、自由にご参加いただける分科会をご用意致しました。

主に図書館や研究者の皆様を対象とした「図書館・研究者分科会」では、オープンアクセス、図書館の研究者支援、日本の学術雑誌の国際化促進の取組みなどが主なトピックです。

研究分析・マネジメントに携わる方を対象とした「研究マネジメント分科会」では、データに基づいた機関の強み・弱み分析に加え、国内外に向けた機関のレピュテーション向上を主にご紹介致します。

皆様のご参加をお待ち申し上げております。

講演者 *順不同

藤嶋 昭 氏

前学長(現栄誉教授)

東京理科大学

昭和17年(1942年)生まれ 愛知県出身
【専門分野】光電気化学、機能材料
【略歴】
1971年3月 東京大学大学院工学系研究科博士課程修了
1978年4月 東京大学工学部助教授
1986年7月 東京大学工学部教授
2003年4月 (財)神奈川科学技術アカデミー理事長
2003年6月 東京大学名誉教授
2010年1月 東京理科大学長
2010年11月 文化功労者
2017年11月 文化勲章受章者
2017年12月~現在 東京理科大学栄誉教授 就任
光触媒国際研究センター長としても研究に勤しむ
(2018年4月1日現在)
 

 

西田 睦 氏
理事・副学長 (研究・企画戦略担当)
琉球大学

京都大学卒、同大学院修了。琉球大学助手・講師、カリフォルニア大学バークレー校客員研究員、福井県立大学助教授・教授、東京大学海洋研究所教授、同大気海洋研究所所長などを経て、2013年より2度目の沖縄勤務で現職。研究企画室(URA室)の室長を兼務し、URA諸氏との仕事も楽しんでいる。
 

尾鷲 瑞穂 氏
環境情報部 高度技能専門員
国立環境研究所

大学図書館に勤めながら、大学と大学院で環境経済学を専攻。研究資料(史料)のアーカイブ構築や学術雑誌の電子化事業に従事し、2012年より、国立環境研究所に勤務。現在は、図書館運営の総括とオープンサイエンス推進にかかる業務を担当している。
 

中村 健 氏
学術情報総合センター運営課
大阪市立大学

大学卒業後、出版業界を経て大阪市立大学に勤務。雑誌管理、機関リポジトリ、図書システム担当を経て、サービス部門で情報リテラシー教育を中心に担当している。こうした経験をもとに、大学図書館界のイベント・講習会の企画・講師を務める。また、出版史に関する研究も行う。
 

尾城 孝一 氏
オープンサイエンス基盤研究センター 特任研究員
国立情報学研究所

名古屋大学、東京工業大学、千葉大学、東京大学の図書館、および国立国会図書館を歴任し、2017年4月に、国立情報学研究所オープンサイエンス基盤研究センターに特任研究員として着任。オープンアクセスや研究データマネジメントについての調査・研究に従事。
 

村上 昭義 氏
研究員
文部科学省 科学技術・学術政策研究所

大学院時代は、核融合プラズマに関する実験研究を行った。2013年2月より、信州大学のリサーチ・アドミニストレーターとして、外部資金獲得や産学連携に関連する業務、シンポジウム運営や広報パネル検討、研究力分析といった多様な業務を経験した。2015年4月より、文部科学省科学技術・学術政策研究所において、科学技術の状況に係る総合的意識調査(NISTEP定点調査)や論文データベース分析に関する調査研究に携わっている。
 

Fan Xiao-jie 氏
 officer at Discipline Development Planning Department
East China University of Science and Technology

Mrs. Fan Xiao-jie works as officer at Discipline Development Planning Department, East China University of Science and Technology, in charge of collecting and analyzing the comprehensive data of school information and released relevant reports about discipline development annually, and puts forward qualitative, constructive, workable schemes of discipline reform and development and coordinates with other departments to advance “Double First-Class” Plan, and also take care of filling in school information required by world university rankings to promote school reputation.

Until now, Mrs. Fan participates in the project of Evaluation Research on Advantaged and Potential Disciplines in Shanghai and wrote the book of rEvaluation Research on Advantaged and Potential Disciplines in Shanghai as a co-author and published the same. Published Evaluation Research on Advantaged and Potential Disciplines in Shanghai, in Fudan Education Forum, 12(4):35-40; participates in the project of Investigation on the Ecological Environment for Introducing Overseas Talents in Universities and Colleges; take charge of Data Collection & Processing; participates in the project of Research on the Assessment Theory, Methodology and Technology of Undergraduate Programs and take charge of two chapters’ writing.

 

永井 裕子氏
事務局長
公益社団法人 日本動物学会

第2期科学技術・学術審議会学術分科会学術研究推進部会 学術情報発信ワーキング・グループ 専門委員(平成17年-18年)日本学術会議科学者委員会 学術誌問題検討委員会特任連携会員(平成21年-26年)文部科学省学術審議会 ジャ-ナル問題に関する検討会委員(平成26年)公益社団法人 日本動物学会事務局長(平成5年10月より現職)
 

イベント概要


*ご来場の際は名刺を2枚ご持参下さい

午前セッション アジェンダ


※予定は変更となる可能性がありますのでご了承ください
※詳細は随時こちらでアップデートされます
  • 10:00 - 10:05 開会の挨拶 クラリベイト アナリティクス ジャパン  代表取締役  日野博文
  • 10:05 - 10:55 基調講演 東京理科大学 前学長(現栄誉教授) 藤嶋 昭氏
    •  「知好楽で研究を行う」
  • 10:55 - 11:45 基調講演 East China University of Science and Technology Fan Xiao-jie氏
    •  「Discipline Developing & Planning Based on ESI/WoS/InCites Data of Chinese Universities」
  • 11:45 - 12:10  クラリベイト アナリティクス 学術事業ソリューション部 部長 中村優文
    •  「変化する研究環境に対応するクラリベイト・アナリティクスの研究ワークフローの支援ソリューション」
  •  12:10 - 12:20  クラリベイト アナリティクス アジア・パシフィック マネージング・
    •  ディレクター David Liu
    •  リリース発表「アジアで最もイノベーティブな大学ランキング Top75」
  • 12:25 - 13:55   ネットワーキングランチ

午後分科会 アジェンダ

図書館・研究者 分科会
図書館による研究支援の進化 成功例に学ぶ
 
  • 14:00-14:05
ご挨拶
 
  • 14:05-14:40
国立情報学研究所 オープンサイエンス基盤研究センター 特任研究員
尾城 孝一 氏

「日本の研究者を取り巻くオープンアクセスの潮流」
近年、学術論文のオープンアクセスの現状に関する大規模調査が相次いで実施され、その結果、OAの全体像が浮かび上がってきた。本発表では、これらの調査結果を概観するとともに、OAに関連する最新の話題として、OAビッグディールの動向、プレプリントサーバや学術ソーシャルネットの急速な台頭、既存のジャーナルに依存しない学術論文の流通システムの試みなどを紹介し、今後の学術情報流通のあり方を展望したい。
 
  • 14:40-15:15
国立環境研究所 環境情報部 高度技能専門員
尾鷲 瑞穂 氏

「国立環境研究所におけるWoSのコンテンツ増強とその活用」
国立環境研究所では、研究所内で利用可能なWeb of Scienceのコンテンツの増強のため、Core Collectionのバックファイルを購入、2018年3月には、Emerging Sources Citation Index (ESCI) を導入した。これは、オープンアクセスなど学術情報資源のあり方が変化する中、研究者の投稿雑誌の選定や研究成果の広報・管理など、多様な研究活動の支援を目的としたものである。研究機関においてWoSはどのように活用されているのか。図書館はどのように利用推進をしてきたのか。弊所の事例を紹介する。
 
  • 15:15-15:50
大阪市立大学 学術情報総合センター運営課
中村 健 氏

「学術情報システムの理解を広める
―研究者の論文投稿支援セミナーの開発―」

グローバルな研究活動が当たり前になってきた現在、研究者にとって自らを取り巻く学術情報システムを理解することは欠かせない。大学図書館は、この環境のなかで、どのような研究支援の役割を担うことができるのか?「今後」を一緒に考えたい。
 
  • 15:50-16:10
        休憩
  • 16:10-16:40
クラリベイト・アナリティクス 取締役/戦略パートナーシップ統括
棚橋 佳子

「日本のジャーナルWeb of Science , ESCI収載への道
-収録基準からみたジャーナルの実態と課題- 」

Web of ScienceにEmerging Sources Citation Indexが追加され、非英語圏ジャーナルのWoS収載が増えた。査定対象とされつつある日本のE-Journalもかなり増えたが、見送られる学会誌も多い。この背景には、ジャーナルへの収載要件が、日本の出版者に意外と認識されていない実態がある。他方、戦略的に学会誌を盛り上げた結果、インパクトファクターを新たに獲得したジャーナルもある。両者の事例から得られる論文出版の生き残り戦略を考察する。
 
  • 16:40-16:55
クラリベイト・アナリティクス 学術情報事業部 プロダクトマネージャー
野村 紀匡

「限られた研究時間をより効率的に~図書館・研究者向けソリューション・アップデート」
弊社のフラッグシップ、Web of Scienceは、研究者の皆さまが限られた時間をより効率的に使うための機能を着々と強化しています。より多様な研究領域の論文検索を実現し、信頼できるオープンアクセス論文をワンストップで入手し、検索結果をより直感的に把握する可視化する機能を搭載しました。さらに、査読実績を記録・公開するプラットフォームPublons、購読誌を含め信頼できるフルテキストにワンクリックでアクセスするブラウザー・プラグインKopernioなど、これまでにないラインナップを加えています。新しいWeb of Scienceとそのラインナップをご紹介します。
 
  • 16:55-17:00
閉会のご挨拶
クラリベイト アナリティクス 学術情報事業部部長
渡辺 麻子



※各講演時間は質疑応答を含みます
※予定は変更となる可能性がありますのでご了承ください
※詳細は随時こちらでアップデートされます


 
 
研究マネジメント分科会
日本の研究の底力をあげる~研究分析現場の実例から
 
  • 14:00-14:05
ご挨拶
 
  • 14:05-14:40
クラリベイト・アナリティクス 学術情報事業部 研究分析シニアマネージャー
熊谷 美樹
 
「クラリベイトの研究分析・マネジメントソリューション」
  研究マネジメントに生かされる研究の評価・分析は、機関レベルでの研究成果の評価にとどまらない。部局や研究センター、研究グループなど機関内のさまざまな組織レベルや属性レベル別の分析も重要な要素になる。また評価には強み・弱みの判断だけでなく、研究実施のプロセスの課題をモニタリングにより探る視点も必要になる。ここでは研究マネジメントへのヒントを得られるようこうした分析・評価の事例を紹介する。
 
公益社団法人 日本動物学会
事務局長
永井 裕子 氏

世界の学術コミュニティで認知してもらうために、積極的な海外発信はもはや不可欠であり、情報過多ともいわれる現在では従来とは違ったアクションを行う必要がある。動物学会では、2015年に発刊したジャーナルの認知度向上、掲載論文の被引用数の向上を実現するために様々な取り組みを行った。その一環としてメール配信サービスも活用し、短期間で成果を得ることができた。情報発信における知見や成功のポイントなどを交えてご紹介する。
 
  • 14:40-15:20
琉球大学
理事・副学長(研究・企画戦略担当)
西田 睦 氏

「琉球大学の『研究のとんがり』強化における論文被引用指標の活用:中規模大学における研究力向上のための取組み事例として」
琉球大学では、特色ある分野の研究(本学ではこれを「研究のとんがり」と呼ぶ)を強化するため、ボトムアップ的な研究強化策とともに、学長が研究主宰者PIを指名するトップダウン的な研究強化策「学長リーダーシッププロジェクト」を2015年より実施しているが、これらのプロジェクトから、さらに大型の外部資金獲得への展開も見え始めた。PIの指名においては、研究力に係る客観的データの分析が重要な基礎となっており、またそれは研究の進捗状況の確認や終了後の評価においても活用されている。これらの経験を、中規模大学における研究力向上のための客観的データの活用事例として報告する。
 
  • 15:20-15:40
休憩
  • 15:40-16:20
        文部科学省 科学技術・学術政策研究所
        村上 昭義 氏
 
「日本の大学システムのアウトプット構造から見た研究分析・マネジメントの方向性」
本講演では、日本の大学システムのアウトプット構造から見た各大学・研究機関における研究分析や研究マネジメントの方向性について考察する。また、大学内部組織レベルでの論文分析や一線級の研究者や有識者への意識調査であるNISTEP定点調査2017の結果を踏まえ、各大学・研究機関における研究戦略策定や具体的な取組に向けた示唆をまとめる。加えて、科学技術・学術政策研究所が公開するデータ・情報基盤の活用方法もご紹介する。
 
  • 16:20-16:55
クラリベイト・アナリティクス リサーチ&コンサルティング・サービス コンサルタント/データサイエンティスト
柳沢 文敬

「研究マネジメントのための研究評価・分析のCase Study」

研究マネジメントに生かされる研究の評価・分析は、機関レベルでの研究成果の評価にとどまらない。部局や研究センター、研究グループなど機関内のさまざまな組織レベルや属性レベル別の分析も重要な要素になる。また評価には強み・弱みの判断だけでなく、研究実施のプロセスの課題をモニタリングにより探る視点も必要になる。ここでは研究マネジメントへのヒントを得られるようこうした分析・評価の事例を紹介する。
 
  • 16:55-17:00
閉会のご挨拶
クラリベイト・アナリティクス 学術情報事業 ソリューション部部長 
中村 優文
      

※各講演時間は質疑応答を含みます
※予定は変更となる可能性がありますのでご了承ください
※詳細は随時こちらでアップデートされます


 

講演概要


※詳細は随時こちらでアップデートされます

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